Tesla株の不思議。リストラ発表でなぜ株価が下がるのか?〜前編〜

こんにちはテスカスです!
Teslaが全従業員の7%をリストラ

WSJが一報を報じた後、テスラの株価は9%以上下落した。

※追記  終値はマイナス12.97%まで下落した。

一般的な企業が固定費を削減すると、株主からの好反応を得て株価は上昇するのが常ですが、今回はガクッと下げてしまっています。

なぜでしょうか。そのヒントはイーロンマスクがテスラのHPを通じて発表した声明の中に隠されていました。

要約してご紹介します。

昨年はテスラの歴史の中で最も挑戦的でした。

2018年7、8、9月(Q3)だけで2017年の全期間とほぼ同数の車を納入しました。モデル3は米国で2018年のベストセラープレミアム車になりました。

昨年のQ3には、4%の利益を上げることができました。

2018年10、11、12月(Q4)の暫定的な未監査の結果によると、再びGAAPベースの利益を上げましたが、Q3の利益を下回りました。

 



株主の期待を下回る利益率だった!

結論を言うと、株主が思ってたほど利益が出てなかった!

というのが答えになりそうです。2018年の6月最終週からモデル3の生産が5000台の大台に乗り、その後年末まで週約4000〜5000台近く売り上げていた印象が強いテスラ 。

なのになぜ利益率は低迷してしまったのでしょうか。



ミッドレンジモデルの販売開始

2018年の10月、テスラはロングレンジモデルより4000ドル安い《ミッドレンジモデル》の販売を開始しました。当初このモデルは7500ドルの連邦税額控除が段階的に廃止されることを睨んだものであるとされてきました。

顧客からの反応は上々で、モデル3の生産台数のうち約半数はミッドレンジモデルの生産をし続けて来ました。利益率で見るとミッドレンジの方が若干低い可能性が考えられます。

サプライヤーに対して返金を求めていた

ブルームバーグによるとテスラはなんと2016年までさかのぼって部品の支払いの一部を返金するよう要請したという。もちろん黒字化支援の為。

もしこの要求が呑まれていたとするなら、2018年のQ3からQ4にかけて利益率低下の謎が解けてくるかもしれない。



2019年どうしていくのか?

後編はヨーロッパ、アジア市場に向けてイーロンマスク が語った言葉について焦点を当てて考察します。



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