2019年3月23日、テスラは一部のオーナーを対象に『赤信号警告』のリリースを開始しました。
オートステアリング実行中に有効という事なのでエンハンストオートパイロットを購入したオーナーは将来この機能を使える様になると思われます。
詳細
この機能は新しいソフトウェアに早期アクセスできる権利を持ったオーナー向けに解放されているものです。
赤信号警告(米国のみ)
オートステア、ナビゲートオンオートパイロット使用中、モデル3はタッチスクリーンに警告を表示し、赤信号を通過する可能性があることを検出すると警告音を鳴らします。このような場合は、すぐに是正措置を取ってください。警告音は数秒たった後かブレーキペダルを踏むと、どちらか早い方で鳴り止みます。
交差点前で速度調整に介入?
大変短い動画ですが、交差点に近づくにつれて速度が微妙に落ちている事が確認できます。
設定速度は41マイルのままですが、38マイルまで時速5kmほど減速しています。
もともとオートパイロットはカーブに侵入する直前、自動的に減速する設定になっていますが、新しいバージョンからは交差点付近でも減速するように変更されている可能性があります。
まだ完璧に動作しない
赤信号の交差点に接近しても警告が出ない時があるようです。これからの精度向上に期待。
所感
テスラは2019年末までに市街地での完全自動運転を実現させる予定です。正直、どういうステップで実現させるか全然考えてなかったので、この機能がリリースされた時に合点がいきました。
以前より、システム内では信号機の検出や停止線の検出は行われていた様ですが、今回の機能でもって最終的な精度調整を行うのではないでしょうか。
システムが赤信号を検出したにも関わらず、ドライバーが交差点に侵入するという事があった場合、テスラはどちらが正しかったのか答え合わせする必要があります。そのようなケースのデータを集め、今後より精度を上げてくるでしょう。
これはオートステアの精度を向上させた時と同じ手法です。オートパイロット中にも関わらず、ドライバーによってそれが解除された時のデータを集め、解析しアップデートで修正する。この作業を繰り返してオートステアの精度はここ数年でどんどん向上しています。
本機能リリースから完全自動運転実現までの期間が大変短いように感じますが、モデル3の出荷台数の多さで必要なデータ量をカバー出来るという見込みなのでしょうか。
少し危険な考えな気もしますが、いつもの事という事で🙄
追記
昼と夜で精度にかなりバラツキがあるようです。
夜はかなりの確率で正常に動作しています。
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