米電気自動車(EV)メーカーのテスラとパナソニックは米国で共同運営するEV向けの車載用電池工場の生産能力を高めるための投資を凍結する。2020年をめどに生産能力を5割増やす計画だったが、足元のEVの販売台数が想定を下回り、数千億円規模の先行投資はリスクが大きいと判断した。
もう随分前から拡張工事がストップしていました。
年間35GWh、50万台相当の生産能力と上記記事では書かれているのですが、この数値は上海ギガファクトリーも加味した数字
※イーロンのツイートでは理論容量(ピークキャパシティ)が35GWhあるようです。で、実際の最大出力は23GWh〜24GWhとの事。
今年の後半から上海のギガファクトリーの稼動も始まる予定ですが、パナソニックはこちらでも当面投資は見送る姿勢です。
テスラとしても上海ギガファクトリーのバッテリーメーカー誘致は、パナソニック以外の選択肢も考えなければなりません。
バッテリーメーカー有力候補は?
パワーパックではサムスンの2170型バッテリーを使用しています。これはモデル3に搭載されている電池と同じサイズのものです。
テスラとしては取引実績のあるメーカーと手を組みたいのは山々でしょうが、ギガファクトリー上海の規模を考えるとメーカー1社供給は投資規模が大きすぎます。パナソニックがネバダ州の拡張も凍結する中、上海に新規投資というのはリスキーでしょう。
ブルームバーグが“中国向け電池は米国から供給も”と報じているように、パナソニック+他メーカーという構造になりそうです。
中国人はEVを選ぶ理由がある
悩ましいジレンマ
一方で2020年いっぱいで中国政府によるNEV補助金は一旦終了します。
中国のバッテリーメーカーはエネルギー密度を大きくしづらい素材を用いる所が多く、高密度のリチウムイオンバッテリー生産は韓国、日本のほうが先を進んでいます。
テスラは2018年11月に複数メーカーからの調達する意向も明らかにしていましたし、始めに述べたようにギガファクトリーの規模を考えると複数のメーカーと手を組むことになるのは間違いなさそうです。
あとはモデル3の売れ行き次第で追加投資していくとのことなので、企業としては安全運転という所でしょうか
コメント
こんにちわ
>足元のEVの販売台数が想定を下回り
これはアメリカ国内では買える人たち買ってしまって
需要が減ったのでしょうか
世界で見ればモデル3を待っている人たちはたくさんいるはずですが
他国向けの改修の生産体制が追い付いていないんでしょうかね
1ー3月の販売台数は10ー12月と比べて落ちていますが、日本で年度末(1ー3月)に車がたくさん売れるようにアメリカも年度末(10ー12月)は台数が伸びます。
よって、需要自体はまだまだこれからだと思います。実際、アメリカ中部や南部ではまだテスラが売れる余地が残されています。
ちょうど今日からリース販売も開始されたので4ー6月期はかなり良い数字出ると思います。
こんばんわ
質問の意味が違いました。
需要はあると思っているのですが、
なぜ「ギガファクトリー拡張凍結」なのかでした。
電池は足りなのかなと思っていたのが
拡張するほどではないのでしょうかね?
今日のイーロンのツイートを見ると、35GWhの設備を持っているが24GWhまで使用していて、それを超えるラインに到達するまでこれ以上の設備拡張はしないようです。
電池の生産量、ボディ、出荷、輸出など様々な要因をバランス取りつつ生産数を上げていくのではないかと思います。
こんばんわ
日経の記事は悪意を感じる誤った記事でしたね。
ただイーロンのつぶやきも理論上の35GWhまでというのも
どうかなと思います。
パナソニックには弱みを見せずにもう少し頑張ってほしいですね。