豊田章男会長「なかなか終身雇用を守っていくというのは難しい局面に入ってきたのではないかと」
「雇用を続けている企業にインセンティブがあまりない」などと述べ、今のままでは継続は難しいとの認識を示しました。
トヨタ自動車創業者、喜一郎が残した『従業員は家族』という言葉がありますが、そのトヨタでさえも終身雇用は難しいとの事。
トヨタグループは2018年、自動車販売で世界3位。
ハイブリッドシステムを世界に先駆けて導入し、自動車の電動化を引っ張ってきた超一流企業。
そんなトヨタも100年に一度の大変革を迎えるにあたって、終身雇用は過去の物になると言う布石を放ってきました。
若手は何を思う?
最近国産車メーカーに入社した若手、焦ってる人も多いんじゃないでしょうか?
もちろん終身雇用がなくなることについてではなく、このまま5~10年内燃機関やハイブリッド車にすがりつくことに。
今後、10~20年で自動車販売の様相はガラリと変わることが予想されています。
そして、30年もあれば以下の図のように、簡単に新しい企業がマーケットを奪っていきます。
上位はすべてアメリカの企業ですね。
出来る奴は採用、出来ない奴はクビ
といったアメリカ式の考えの方が成長しています。
そりゃアメリカに金が集まるわけです。
ぬくぬく体質の日本人はスタートアップにも敬遠されているようですし・・・
このような状況に一石を投じたトヨタ社長は勇気ある男だと思います。
テスラの戦略
戦略はイーロンマスクのマスタープランにすべて記されています。
マスタープラン1
1 スポーツカーを作る ロードスター
2 その売上で手頃な価格のクルマを作る モデルS、X
3 さらにその売上でもっと手頃な価格のクルマを作る モデル3、Y
4 上記を進めながら、ゼロエミッションの発電オプションを提供する
マスタープラン2
1 バッテリーストレージとシームレスに統合された素晴らしいソーラールーフを作る。
2 すべての主要セグメントをカバーできるようEVラインナップ拡大。
3 世界中のテスラ車の実走行から学び、人より10倍安全な自動運転機能を開発
4 クルマを使っていない間、そのクルマでオーナーが収入を得られるように。
マスタープランはそれぞれ2006年と2016年に発表されたものです。
13年かけて半分以上達成し、もう10年あればこのプランは完全に達成されるでしょう。
今はマスタープラン2をすべて同時に取り掛かっています。
モデル3SRプラスを月399ドルのリースでアメリカ中にばら撒き、3年後にはそれらの車両が自動運転のロボタクシーとカーシェアリングに化けて狼煙を上げる計画です。
※リースは3年固定で4年目の買取不可
数年前まで夢物語と思っていましたが、もうかなり明確。

トヨタは浅く広くではなく、勝負を仕掛ける企業であって欲しい。
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