トヨタ自動車は3日、ハイブリッド車(HV)など電動車に関し、自社の関連技術の特許を使用する権利を無償開放すると正式発表した。
世界的に燃費規制強化の波が広がる中、競合他社に技術を無償提供し、HVの市場拡大を目指す。同日、会見した寺師茂樹副社長は「この取り組みが拡大し電動車の普及が加速することを期待する」と語った。
今日の昼ごろ唐突に発表されました。
プリウスの販売から22年。世界がEVシフトしていく中、HV特許無償解放です。
この記事で言いたいことをまとめると・・・
ヨーロッパの一部でHV車までも販売禁止に
英のガソリン車販売禁止、HV車も対象か
2040年までにガソリン車とディーゼル車の販売を禁止する方針の英政府が、対象にハイブリッド車(HV)も含める案を検討していることが明らかになった。複数の英メディアが4日報じた。トヨタ自動車の「プリウス」など、現行のHVは将来売れなくなる恐れがある。現実になれば自動車メーカーの戦略に大きく影響しそうだ。
ヨーロッパの一部の国々(イギリス、スペイン、フランス)では2040年を目処にHV車までも販売禁止を計画しています。
HV車の特許の無償解放は2030年までとなっており、トヨタとしては最後の賭け。販売禁止になってしまう前になるべく部品コストを下げ、今より低価格でHV車を販売し新しい勢力に対抗したい考え。
個人的にはプリウスの乗り心地は同じ価格帯のガソリン車や他メーカーHVと比べ乗り心地すごく良いと思います。でもリーフと比べるとリーフ圧勝です。
ガソリン車のプラットフォームを使ったリーフでさえあの完成度の高さです。EV専用に開発されたプラットフォームを持っているテスラやフォルクスワーゲンのEVに勝てるはずもありません。
ハード屋だけでは生き残れない
MEB(VWのEVプラットフォーム)は電気制御装置を経由して、VWがマイクロソフトと共同開発した「VW自動車クラウド」につながる。すると、自動車同士が「やり取り」して各種サービスを無線でダウンロードできる。
VWの最高執行責任者(COO)、ラルフ・ブランドステッター氏によると、この新しいITインフラは外部のアプリに向けて開放される。米アップルのアップストアや米グーグルのグーグルプレイのような仕組みとなり、新しいデジタルサービスが結集する「ショッピングモール」が誕生するという。
マイクロソフトのコネクテッドカー部門で責任者を務めるタラ・プラクリヤ氏は、「MEBは単なるハードウエアではなく、包括的なプラットフォームだ……今はもうハードウエアだけの時代ではない」と語った。
4年連続で世界販売台数TOPに立ち続けたVW。ディーゼル不正の影響もあり一気にEVシフトを打ち出しています。
グループ会社であるアウディ、ポルシェも進行方向は完全にEV。ポルシェに関しては2025年に販売台数のうち50%をEV、PHVにする考えを表明しています。
マッチポンプ戦略?無茶なハードル
これはトヨタが掲げる「トヨタ環境チャレンジ2050」のなかで描いている電動車のマイルストーンです。おおよそ2030年くらいまでHVが急激に伸びている事が見てとれます。
「伸びている」というより「伸ばしたい」と表現したほうがいいかもしれません。今回の無償公開もこれを実現させるための布石でしょう。
実現性はあるのでしょうか?
明日、以下の項目を一つ一つ精査してみようと思います。
少し調べただけでFCV月販目標1000台なんて文字が見えてきますが、今の販売台数よりマル何個多いんだ。。。
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