テスラがワイパーに関する新しい特許を取得したとエレクトレックが報じました。
フロントガラスの独特な形状からか、ワイパーに関するトラブルが多いテスラ。
特にモデルXでは「摩擦音」や「不完全な拭き取り」がよく取り上げられています。
今回の特許が今までのシステムとどう違うのか見ていきます。
動作方法
一本のワイパーブレードがガイドレールに沿って左右に動きます。
レールには電磁石が埋め込まれてあり、レールとブレードの設置摩擦は最低限に。
リニアモーターの要領で動くみたい。
ブレードの根本にレールを通す穴が2つ空いており、レールはフロントガラスの曲率に応じて湾曲しています。
省電力
従来のワイパーシステムでは、電気モーターを使用して1つ以上のワイパーブレードを動かし、車両のフロントガラスを清掃します。ワイパーブレードをスライドさせるためのギアやベアリングなどの多くの機械部品が含まれています。しかし、機械部品のスライド運動は大きな摩擦を生じさせ、その結果、車載バッテリーによって追加の電力を供給する必要が生じ、これにより車両の航続距離が減少します。
出典:patentscope
従来のシステムとの大きな違いはレールにあります。
未使用時は格納
動作していないとき、制御回路は、ワイパーを車両のボンネットの下に収納させる。これにより、特に高速運転中の車両の空力性能が向上し、直射日光への曝露などの環境損傷への曝露が減少します。
出典:patentscope
ボンネット下のモジュール化されたボックスに格納。
太陽光によるワイパーゴムの劣化を最小限に抑えられます。
ワイパーとガラスの設置角度が調整可能
ワイパーとフロントガラスの設置面の図。
気象条件、フロントガラスに蓄積された堆積物(土、水、雪)
ワイパーの初動時に相応しい角度出典:patentscope
雨の量や雪などをカメラから読み取り、最適なブレード角度(±6°)に調整してくれます。
また、左右に反復移動する中で最適な角度が異なる様で、特にセンサー付近の拭き取りに適したものになるとの事。
フロントガラスとワイパーの摩擦が従来より低減されているため、さらに省電力化。
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