今回は僕が経験したテスラモデル3の故障についてまとめていきたいと思います。
これは世界でもあまり多く聞く故障ではないのですが、僕の他に第2第3の被害者が出て欲しくはないですし、これからテスラの購入を考えている方にも使い方の注意喚起ということで悪い部分も包み隠さず公開していきたいと思います。
また、前提として僕にも多々非があるので一概にテスラに責任を押し付ける気はありません。
それだけご理解いただいて、読んで頂けると幸いです。
土砂降りの中走っていたら・・・
前置きが長くなりましたが、2020年2月13日深夜1時に友達とスキーをするため岐阜県某所から軽井沢へ出発しました。
当日は酷く雨が降っており、道もトラックの主要道路だったためか、車両走行跡の轍が大きく、そこに水が溜まっていました。そのため、走行中も常に水溜まりの抵抗による減速Gを感じるほどでしたが、僕は少しスピードを落としてそのまま走り続けていました。
不具合は突然に。
1時間ほど走った辺りから「回生ブレーキが無効です」と警告が出て、場所は既に峠に入っており、下り坂をフットブレーキのみで下らざるを得なくなり、かなりの恐怖体験でした。
具体的に言うと、ガソリン車でエンジンブレーキを使わず峠を越えなければならないことと同等の恐怖感です!
しかしそのときの僕は“いつもの不具合だろう”と軽く考え走行中にモニターの再起動をかけました。それでも結果は変わらずどうしようかと悩み「家に戻る」か「峠で止まっても仕方ないからそのまま峠を抜ける」の2択で、まだ事の重大さに気づいていなかった僕は先へ進む決断をしてしまいました。。。
テスラあるあるが今回悪い方に転がってしまいました。
そして、それから30分ほど経ち警告も鬱陶しいと思い道中の路肩で車両の「電源オフ」を試し、車外で1分待ってみました。
そして微かな希望を願ってもう一度車内の確認しましたが、乗り込んだや否やそれまでの警告に加え、パワステまでオフになってしまったのです!!
そうこうして、僕は深夜2時に人気のない峠の真ん中で「回生ブレーキ」「パワステ」「緊急ブレーキ」の走行に重要な機能を3つも失いました。
深夜の車トラブルは深刻化。
ここでさすがに僕も焦り初め、テスラのサービスに何度も電話をかけましたが時間も時間なので全く繋がらず…
(この点に関しては電話の音声案内で「ロードサイドアシスタント」を選ぶべき所を毎回時間外の「横浜サービスセンター」へ繋いでしまった僕に非がありました)
そして「峠も半分を越えてたので走りきるしか無い‼」と訳のわからない根性論でまた先へ行くというミスを犯した僕は、パワステも回生も効かないジェットコースターで何とか峠を越えました。
今考えれば自殺行為でした。反省しております。。
そうこうしている内にパワステが復活する現象が度々起こっていたので、「軽井沢まで行ける」と思ってしまいまたバカな行動を取ってしまいました。
テスラに電話は繋がったが、、、
そして無事軽井沢へ到着し、テスラサービスの営業が始まるまで暇を潰して、10時ビッタリにサービスへ連絡を入れましたが、なかなか繋がらず10〜20分ほどで繋がりました。(うろ覚えですみません)
そこで「警告まみれだから遠隔で原因を診断して欲しい」と「出先だからなるべく早く返事をして欲しい」という旨を伝え、40分程で折り返しの電話が来ました。
そこでは「エラーのコードは把握したがその原因は遠隔では分からないので緊急入庫の手配をします」と案内されました。
テスラサービスの迅速対応!!
我がモデル3の緊急入庫が決定し家までの足となる代車は横浜から運んで来る時間はなかったため、テスラの方からレッカー会社とレンタカーの手配をしていただけました。
※費用は全てテスラが全額負担してくれました
レッカー会社とレンタカー会社はほぼ同じタイミングで来てくれ(午後3時過ぎだったと思います)帰路はプリウスとなりました。
友達と軽井沢へ遊びに行ったはずなのに、車の故障と自分の判断ミスでヘトヘトに疲れてしまいました。
しかし、次の日にテスラのサービスから電話があり「テスラの代車がたまたま空いたのでご自宅まで陸送いたします」とのこと‼
横浜から岐阜までわざわざ陸送してくれるなんて太っ腹過ぎますね笑
そして、代車はまさかのモデルS 75(後輪駆動)だったのでとても貴重な体験ができ、テスラには感謝で一杯でした〜
そして修理が終わり、待ちに待った2度目の納車日!
実に13日ぶりのご対面となり無事帰ってきて安心しました。
今回の故障原因は、「ステアリングシャフトに付いているコンピューターに水が配線を伝って侵入し、コンピューターが短絡した」ということでした。
ということはやはりタイヤで巻き上げた雨水が入ったんだろうな、、と考えるのが妥当ですね。
サービスの方には「部品交換と水が入らないよう対策した」とは言われましたが、二度とこんな目に遭いたくないので今でも雨の日はちょっとした水たまりもよけて走るようにしています。
総評として、酷い故障で参りましたが代車でSが乗れたので気分は持ち直しました!
あんなにもいいクルマをお借りしたら何も文句言えませんね〜笑(ダメな物はダメですけどね)
あと、夜中にテスラに電話が不通だったのは店舗に電話をかけてしまっていた自分が悪く、本来は音声ガイダンスで「ロードサイドアシスタント」を選べば時間に関係なくレッカー会社直通になるそうです
↑テスラスタッフに確認済み
ちなみにこの修理は自分で特殊な使用をしたわけではなく、あくまで設計上の問題ということで全て保証修理(¥0)となりました。
でも結局車両を引き取りに家からサービスセンターまで代車で自走して行ったので高速料金はかかりましたが…
テスラの故障時の注意点
テスラオーナーの方々にはお馴染みの駐車監視機能「セントリーモード」ですが、当然レッカーで運んでいる時には機能をOFFにしないと運搬中の揺れに反応して盛大なクラクションと鼻から牛乳が流れてしまいます。
レッカー業車の方に迷惑がかからない様に コントロール>安全とセキュリティ>セントリーモード より機能を無効化してから預けましょう。
感想
長々と書いてしまいましたが、こんな経験をしている人もいる。と知っておいていただければいざという時に役立つかもしれないので書かせて頂きました。
テスラの入庫に関しては代車が基本テスラ車という点が醍醐味であります!
僕はモデル3購入検討時にモデルSの試乗をしたくても年齢的にできなかったこともあり、とても充実した代車生活を過ごせました。
モデルSでのドライブが楽し過ぎて、11日間で1,700kmほど走りました‼︎
代車であればスーパーチャージャー無料利用特典もあるので最高です。
今回は僕が経験した不具合を包み隠さず、事細かに述べましたが、購入を検討されている方はこんなことも起こり得るという覚悟を少しでも持って頂けると良いかと思います。
もちろん他のオーナーの方々を見ていてもここまで重大な故障は非常に稀ではありますが。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント
丁寧で貴重な体験投稿をありがとうございました。
具体的な注意点もたいへん参考になりました。
これからもどうぞ愛車と安全で充実した毎日をお過ごしください。