ロボタクシーって?
現在、テスラが販売している全ての車は全自動運転に対応したハードウェアを搭載しています。
世界中を走行しているテスラ車からデータを回収し、完全自動運転が技術的にも法規的にも可能になったら、無人のタクシーサービスを始める予定でいます。
テスラはAPのオンオフ関係なしにデータを取っていると発言しましたが、参考となる重要なデータはAPを解除せざるを得なくなった前後数秒間にあります。
車の周囲を360°見渡すことができる8個のカメラ映像を組み合わせ、三角測量のような過程を経て、わずか6秒のクリップから3D空間を作成。APを解除せざるを得なかった理由を解析します。
安全なのか
8つのカメラに映った人物の服装、体の向き、乗り物に乗っているかどうか、それらを複合的に読み取り動きを予測、自車が走行しているレーンと干渉するかを判断します。
「スマホを見ながら歩いているから車には気付かないだろう」
「工事しているから通れない」
このレベルまで考え、予測、判断出来るようになり、ひとまず2019年後半には以上の要素を組み込んだ緊急ブレーキ機能をアップデートする予定です。
ちなみに左上の画像
ライダーだったらただの点としか判別できませんが、カメラなら「バッグ」というところまで判別がつきます。
まずはモデル3から
テスラは最近になってようやくモデル3のリース販売を開始しましたが、リースが終了した車をロボタクシーとして運用します。
もちろんモデル3を通常購入したオーナーは車を使用していない間に、自車をロボタクシーとして稼働させることが出来ます。
モデル3から運用を始める理由の1つに「コスト」が関係しているようです。
1台あたり38000ドル以下、100万マイル走行可能、なおかつ電費が7.2km/kW
これを達成できるのは現状ではモデル3のみです。モデルSやXのロボタクシーははオーナーがテスラ ネットワークに加えたものを使用することになるでしょう。
コストや電費はすでに達成済みですが、100万マイル走行した車というのは聞いたことがありません。物理的な消耗に強いタイヤを現在開発しているとのことでしたが、はたして。。
いくら儲かる
年間330万円。
だそうです。←さすがに意味わからん
稼働率が50%と仮定、控えめに見積もってもこのくらいなんだが
との事ですが。。。
具体的な数字は以下の通り。
いずれも1マイル走行するために必要なコスト
ガソリン車→69円
ライドシェア車両→222〜333円
ロボタクシー→20円以下
ここで注目なのが、この中に通常のタクシーがいない事です。
もはや競争相手として認識していませんね。
で、ロボタクシーでは1マイル(1.6km)あたり72円の利益が出るように組み立てていくらしいので、ロボタクシー利用者は1マイル(1.6km)あたり92円で利用することが出来ることになります。
300万円稼ぐには年間3万マイルの走行が必要となりますが、夜中も走らせると考えると達成出来なくもない気がしてきます。あとは充電を無人で行う仕組みと法整備さえ整えば、もしくは。
っていう所でしょうか。
サービス開始時期
ロボタクシーのサービスインは2020年
テスラが2016年10月以降に販売した全ての車はロボタクシーとして運用可能になるため、2020年半ばには100万台が稼働することとなります。
実際に乗った人の感想
今回の発表会の後、参加した投資家たちはテスラの自動運転車に乗る機会を得ました。
時々、ぎくしゃくしていましたが全体的に最も印象的でした。
クルマは比較的上手く運転していましたが、数回の荒々しい操縦があり、コーンを認識できなかったところで一回停止となった。
試乗は、事前に計画されたコース。
比較的単純な道路状況で問題に直面していたので、完全自動運転とそのロボタクシーサービスのための会社の目標タイムラインは現実的ではないと思います。
Teslaがビジョンベースのアプローチだけで完全自動運転の大きな課題を解決できるかどうか、私たちはまだ疑問に思います。
などなど手厳しい印象。まあ、投資会社の人間たちですから慎重な発言しか出来ませんよね。
でもニューラルネットがもっとも訓練されているアメリカでこの印象なら日本は何年掛かるかな。
待ち遠しいですね。
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