テスラが自動車業界をひっくり返す発表をした件

2/28テスラは自動車販売のビジネスモデルをひっくり返すいくつかの発表を行いました。重要なものから順に詳細を深掘りしていきます。

テスラストアを閉鎖し販売はオンラインのみへ

※追記2019/4/21

予定していた半分しか閉鎖しないそうです

 

 

テスラは今後2〜3ヶ月の間に人通りの多い場所にある小さなストアは継続してインフォメーションセンター、ギャラリーとして使用しつつ、大きなストアは閉鎖する予定です。

これにより人員コストや店舗維持コストを少なくし、完全なオンライン販売に移行。平均して6%販売価格を引き下げました。

今までの様な購入前の数十分間のテストドライブは無くなり、一度自分の仕様で注文してから7日間または1000マイルどちらか早い方までの期間のテストドライブが可能となるようです。気に入らなければ全額返金可能とのこと。

 

明言は避けたが多数の従業員は解雇

 
発表では「解雇は少数」と示しましたが、結果的にはそうならないでしょう。ストアの販売員を少なくし、サービススタッフを増やし来たるスタンダードレンジ需要に備えます。
 




35000ドルのスタンダードレンジ販売開始

 

ついにスタンダードレンジモデルが販売開始となりました。米国では2〜4週間での納車の予定です。

✅航続距離 352km

✅最高速度 208km

✅0ー60マイル 5.6秒

 

スタンダードレンジプラス発表

 

✅価格 37000ドル

✅航続距離 384km

✅最高速度 224km

✅0ー60マイル 5.3秒

 

各モデルのインテリアについて

 
機能

スタンダードレンジプラス

ロングレンジ

及び

パフォーマンス

自動折りたたみサイドミラー(防眩、ヒーター付)
ガラスルーフ(紫外線、赤外線カット)
シートヒーター(フロント)
インテリアカーペット
ドームライト(車内灯)
標準マップ
カーナビ(渋滞情報付き)
ブルートゥースオーディオ、FMラジオ
ソフトウェアアップデート(WiFi経由)
ドライバー設定
電動テレスコピック
パワーシート(12way)
LEDフォグランプ
4USBポート、スマホスタンド付きセンターコンソール
ビーガンレザーシート
シートヒーター(リア)  ×
フランクマット  ×
アンビエントライト(ドアポケット、フット)  ×
衛星写真、視覚化された渋滞情報  ×
ストリーミング音楽  ×
Webブラウザ  ×
オーディオ 8スピーカー 14スピーカー
1サブウーファー
2アンプ

ガラスルーフ

モデル3の大きな魅力の1つであるガラスルーフは全てのモデル共通の仕様となります。

過去、モデルSのレスオプションとして通常ルーフが用意されていましたが、今ではガラスルーフが標準となった様にモデル3では最初からガラスルーフが標準となりました。

 

自動折りたたみサイドミラー(加熱機能付き)

ロックアンロックで作動します。雪などがサイドミラーに付いてしまった際はリアガラスのデフロスタをオンにするとサイドミラーが加熱されます。

また、リバースに入れると自動的にサイドミラーが下を向き、白線を認識しやすくしてくれます。

 

Bluetoothオーディオ

説明は不要でしょう。

 

ドライバー設定

スタンダードインテリアではサイドミラーの位置が記憶されます。

パーシャルプレミアム以上のモデルではシート、ステアリング、サイドミラーの位置が記憶されます。運転を始める頃にはあなたの位置に。、。

スタンダードレンジのインテリア

スピーカー配置図

プレミアムインテリアを設定できるのはロングレンジ以上のモデルに限定されます。

車内で音楽を最大限楽しみたい人はこのプレミアムインテリアがおススメ。

 


価格変更

ミッドレンジ42900ドル→40000ドル→販売中止

・ロングレンジAWD49900ドル→47000ドル→49500ドル(AP付き)

・パフォーマンス60900ドル→58000ドル→59500ドル(AP付き)

 

※2019年4/12に価格が再度調整されました。

それに合わせてスタンダードレンジプラス、ロングレンジAWD、パフォーマンスにAPが標準搭載となりました。

そしてスタンダードレンジとロングレンジ後輪駆動は店舗販売限定となりました。日本がどういう対応になるかは未だ不明です。

全て2900ドルずつ値引きとなりました。テスラレート換算(日本販売時価格レートおおよそ1ドル128円)で37万円相当になります。

※数字が間違っていたので訂正しました。3/2修正

 

オートパイロット2000ドル値引き

 

オートパイロットオプションが2000ドル値引きされ3000ドルに。その代わり「サモン」「オートパーク」「Navigate on Autopilot」は非搭載となりました。

 

それらはすべてフルセルフドライビングオプションに移行。価格は5000ドル。2019年後半に信号と標識を読み取れる様になり、市街地での自動運転が実現される予定です。※米国限定

 

アップデートで航続距離が延長

 

後輪駆動のロングレンジモデルは長らく注文できない様になっていましたが、この度復活しました。以前の航続距離310マイルに対し15マイル伸び、325マイルとなりました。

 

この変更は既存のオーナーにも適用され今後アップデートで航続距離が伸びる予定です。15マイルは換算すると24kmとなり、EVオーナーとしては看過出来ない数字です。

 

また、モデル3全てのグレードにおいてモーターのパワーが5%増加されます。パフォーマンスモデルの最高速度が155マイルから162マイルに変更。時速248km→259kmとなり、もはや意味不明な速度なので実感が湧きません。

 



2019年Q1の黒字化は難しい

 

テスラは2019年1月〜3月の黒字化は難しいとの予測を立てました。3/1に約1000億円の転換社債の償還を控えています。2018年10月〜12月の純利益が155億円でしたから、上記の見通し通りとなるでしょう。

 

 

予想を超えるてんこ盛りな発表であった。

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