2019年11月22日ついにテスラがサイバートラックを発表。
ピックアップトラックはイーロンマスクにとって最も作りたかったセグメントの一つ。
私はテスラトラックに最も興奮している。
ほとんどの人にとっては未来的すぎるかもしれないが、私はそれが大好きです。
Yes. Personally, I’m most excited by the Tesla Truck. Maybe it will be too futuristic for most people, but I love it.
— Elon Musk (@elonmusk) March 3, 2019
エクステリア
ボディ表面は厚さ3mmの超硬冷間圧延鋼板ステンレスで覆われており、ドア一枚につき60ポンド(27kg)
これは9mmの弾丸が貫通しない厚さであり、非常に堅牢である事がわかりますね。
テスラはステンレスの厚さを4mmにすることも検討していたようですが、1mm厚くするごとに20ポンド(9kg)重量が加算されていくため、必要な厚さに留めたそう。
ステンレスなので湾曲などの加工が難しく、逆転の発想でポリゴンのような直線的なデザインに!
塗装もしなくて良いためコストもカット。
宇宙船と同じ素材
サイバートラックで使用されるステンレスはSpaceXの大型宇宙船スターシップ(Starship)で用いられるものと同じ素材。
arstechnicaによると使われるステンレスの製造コストは1トン当たり2,500ドル(約27万円)とのこと。
摂氏1500℃に達するまで溶けることもないようなので爆発しても大丈夫。
仕様
価格 | 航続距離 | 0-60マイル | 最高速度 | 牽引 | |
シングルモーター | $39,900 | 400km | 6.5秒 | 176km/h | 3400kg |
デュアルモーター | $49,900 | 480km | 4.5秒 | 192km/h | 4535kg |
トリプルモーター | $69,900 | 800km | 2.9秒 | 208km/h | 6350kg |
座席 | 6(前3後3) |
全長 | 5885mm |
全幅 | 2027mm |
全高 | 1905mm |
荷台の長さ | 1981mm |
ラゲッジサイズ | 2831リットル |
最大積載量 | 1587kg |
最大充電電力 | 250kW |
街中を走っている中型トラックの規格は以下の通り
その他装備
アダプティブエアーサスペンション
モデルS、Xのように車高調整機能やアダプティブエアーサスペンションも搭載されます。
高速道路走行時には高いクッション性、ダイナミックな運転中には応答性がよくキビキビした運転が可能。
予測モデルを使用して必要なダンピングを予測し、路面、速度、また他の車両やドライバーからの情報に基づいて調整。
システムでは絶えず路面状況を感知し、ドライバー挙動に応じて調整することで、路面からの大きな入力に対してはソフトに、積極的な運転では固めといった変更を自動で行います。
参照:Tesla
走破性
cnetによると最大40センチまで地上高をあげる事が可能。
アプローチアングル(対地進入可能角度)は35度。
これは35度の急坂へフロントから進入してもバンパーが路面と干渉しないことを意味しています。
バンパーの張り出しが少なく、地上高が高いほど角度は拡大。
ディパーチャーアングルは28度
外部給電
テスラに待望のコンセントが付きます!
サイバートラックの巨大バッテリーに電化製品を接続できれば、アウトドアでの大活躍は間違いなし。外部へ電源が供給できるので災害時にも役立つでしょう。
110Vと220Vの外部給電に対応。
サイバートラックと同時に発表された四輪バイクを充電するシーンでコードの太さを見る限りでは少なくとも15〜20アンペア程度は確保されているでしょう。
ちなみにこの四輪バイクはTesla ATV(全地形型車両)と呼ばれ、サイバートラックと同時に販売される予定です。
ディスプレイ型バックミラー
画像:Like Tesla
画像:Twitter
サイバートラックは荷台のシャッターを閉めてしまうと後方が全く見えなくなります。
空気抵抗のことを考えるとシャッターは閉めておきたいのでディスプレイ型のバックミラーは常時使うことになると考えて良いでしょう。
モデル3もこのタイプにして欲しい!
(バックミラー越しの後方視界は悪いです)
フランク、サブトランク
トランク、フランク、サブトランク(サイド含む)全て合わせて2831リットルの積載が可能です。
サイバートラックさえ買えば、アウトドアや仕事での積載量に困ることは無くなるでしょう。
荷台部分は1981mmもあり、もはやベッド。
家いらなくない??
まとめ
アウトドア好きには最強の車
APとエアサスは標準
コメント
サイバートラックの重量が不明なのは何故でしょう。
日本では2007年6年3日以降、普通免許で運転できる自動車の区分が変更されました。更に2019年3月にも変更されました。2007年の変更で普通免許で運転できる車の車両総重量が8t未満から5t未満に、最大積載量が5t未満から3t未満になりました。2019年にはそれぞれ3t、2tに変更されました。
つまりサイバートラックの重量によっては2007年6月3日以後に普通免許を取得してその後上位免許を取得していない人は所有できても運転できない可能性があるということです。
サイバートラックは積載量1,587kgということなので、車両重量が3,413kg未満でなくては2007年6月3日以後に取得した普通免許では運転できないことになります。
アメリカンピックアップトラックの重量は3t前後のものが多いようです。サイバートラックが同程度の重さだとは思いにくいので重量がとても気になるところです。これは日本だけの事情なのですが。