確かにBEVに対するネガティブな意見、拒否反応も多いですね。
実際、エンジン車が得意な、あるいは、適した運用法、BEVが向かない用途もあり、また、トヨタなどのHVがシェアを伸ばしている現状を見ると、彼らの意見にも一理あるとは思います。
ただ、世界ではクルマの電動化、電脳化(自動運転)が進む中、日系メーカーも様々な取り組みは見て取れますが、テスラや中国メーカーに後れを取りつつあるのが明らかになってきたのも事実。
一方、「すべてのクルマがEVに切り替わると、国内自動車産業550万人の雇用に影響する」との発言通り、早急には進められない事情があるにせよ、これ以上、国内メーカーが安価で魅力的なEVを開発できない状況がつづき、日本の基幹産業である自動車が販売台数を落とし続ける(N社150万台、H社100万台減)のであれば、日本国全体への影響は計り知れないものになるでしょう。
実際、欧州、ドイツなどでは一斉にBEVに舵を切ったのために、経済や雇用に大きな悪影響があったようです。(記事参照)
記事を要約すると、
ドイツではEVシフトが急速に進んだ
欧州製EVは高過ぎて庶民には買えない
中国製の安価なEVが津波のように押し寄せた
結果、ドイツ車の売り上げが激減し、工場閉鎖、解雇の波
国民が事態の深刻さに気付いた時には、すでに遅し
日本にとっても、決して対岸の火事とは言えないでしょう。
EV否定派の心情の中には、今後の国内自動車産業が抱える脆弱性への無意識の不安もあるのでは?と自分は考えています。
https://gendai.media/articles/-/143844