テスラ紹介コード

モデル3のブレーキ性能について!

自動車評論家K氏によるモデル3のインプレッションが話題ですね。

個人的にあのお方の物言いは大好き。

インプレッションの中で

K氏

K氏

なぜ前輪のブレーキローターが後輪より小さいのか?

と言われておったのでブレーキ性能全般も含めて取り上げてみようと思います。

 なお、質問箱でも同じ内容のものを頂いております。

 

モデル3のブレーキが後ろの方が大きいのはなぜですか?

結論

あくまで私なりの結論は以下の通り。

ローターは小さいけど制動力は前輪の方が強いと思われる

です。

回生ブレーキは含めず考えてみます。

制動力とは

車のブレーキって前輪の方が強く効く必要があります。

なぜなら減速中は荷重が前輪に集中するからです。

で、一般的にはローターが大きければ大きいほど制動トルクは増加します。

そしてキャリパーがブレーキパッドを押すピストンの太さピストンの数も制動力に影響を与えます。

↑モデル3の前輪ブレーキは制動力の強い4ピストン対向キャリパー(左右2つずつ)
しかもよく見るとキャリパー下部にブレンボと記されています。

左右からブレーキパッドを押し付けるので制動力は当然高くなります。

後輪にはスライド式ブレーキキャリパー。
車両内側から外に向けてブレーキパッドを押し付ける。
 



ローターサイズ

  フロント リア
パフォーマンスモデル 355mm 対向キャリパー 335mm 対向キャリパー
それ以外のモデル 320mm 対向キャリパー 335mm スライド式

パフォーマンスモデルはサーキット走行も楽しめるように設計されていますから、前輪の制動力をより高めていることが分かります。

トラックモードがあるくらいですし。

それ以外のモデルでは前輪ローターこそ小さいものの、対向キャリパーで強化されています。

電動ブレーキ

モデル3はブレーキパッドを押し付ける機構が油圧ではなく電子制御のブレーキです。

従来の油圧システムより必要なパーツが少なく済むため、設計に自由度が広がります。

制動距離

時速 モデル3 カムリ
96km/h 39.6m 38.4m
112km/h 51.8m 50.9m

AMCI調べ

乾燥したアスファルト、モデル3ロングレンジAWDでの結果です。

モデル3車重1,847kgに対してカムリ1,600kg。

真に正しい比較かどうかは置いておいて、モデル3のブレーキ性能は標準的だと言えそうです。

2018年にコンシューマーレポートから制動距離の長さを指摘され、ランクを格下げされていました。

その当時は時速96kmで停止までの距離は46.3m。

格下げされた後、テスラはソフトウェアアップデートでブレーキ制御を変更。約7m短くすることに成功しました。

まとめ

前輪の方がローターは小さいけど対向キャリパーで制動力を増加させている
モデル3のブレーキ性能(制動距離)は一般的

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