ついに日本でもオーダーが始まったモデルY。モデル3を比較し、変わった点を記していきます。
スペック
モデルY
RWD | パフォーマンス | ||
価格 | 619万円 | 809万円 | |
航続距離 | 507km | 595km | |
0-100km/h | 6.9秒 | 3.7秒 | |
最高速度 | 217km/h | 250km/h |
モデル3
RWD | パフォーマンス | パフォーマンス | |
価格 | 579万円 | 669万円 | 749万円 |
航続距離 | 565km | 689km | 605km |
0-60マイル | 6.1秒 | 4.4秒 | 3.3秒 |
最高速度 | 225km/h | 233km/h | 261km/h |
イーロンマスクのツイートによるとモデルYはモデル3と比べ10%ほど車体が大きくなっており、同じバッテリーの大きさであっても航続距離はわずかに短くなっています。加速や最高速度などの運動性能もモデル3よりも劣ることになりますが、モデルYのようなSUVには有り余るほどの能力と言っても良いでしょう。
サイズ
モデルY | モデル3 | ||
A | 全長 | 4751mm | 4694mm |
B
|
車幅(ミラー全開) | 2129mm | 2088mm |
車幅(ミラー閉じ) | 1978mm | 1933mm | |
車幅(ミラー無し) | 1921mm | 1849mm | |
C | 全高 | 1624mm | 1443mm |
D | ホイールベース | 2890mm | 2875mm |
E | フロントオーバーハング | 847mm | 841mm |
F | リアオーバーハング | 986mm | 978mm |
G | 最低地上高 | 167mm | 140mm |
最小回転半径 | 6.05m | 5.9m | |
収納 | 2158L(最大) | 649L | |
重量RWD | 1930kg | 1760kg | |
パフォーマンス | 2000kg | 1850kg |
単純にモデル3の車高を上げただけではなく、全体的にバランスよく大型化しています。
このサイズだと日本の機械式駐車場は厳しめですが、その分室内空間や収納スペースが拡大しています。
フランク
大型化
モデルY
出典:driven
モデル3
ボンネットの位置が3よりも高くなっている為、フロントトランク(フランク)がより深くなっていることが分かります。見た目では10cm程度は深くなっている様に見えますね。
モデル3のフランクは飛行機に持ち込めるスーツケースがギリギリ入る深さだったので、モデルYは+α荷物を収納できそうです。
ダンパーが無くなった
画像:reddit SilverSmith
ダンパー式からヒンジ式に変更されています。
これにより社外製の電動ダンパーを使うことができなくなりますね。。
全体的な変更点
Aピラーが前方向に移動
フロントドアのヒンジ、サイドカメラ、サイドミラー、フロントガラス。全てが前方向に移動しています。3列目シートの設定に伴って車内空間の拡大を図ったものとみられます。
クロームデリート
ドアハンドル、サイドカメラ、ウインドウモール、サイドミラー付け根などなど。エクステリアのクローム部分は全て黒クローム加工されています。
ドアハンドルの凍結対策
ドアハンドルの細くなっている方を奥へ押し込むとテコの原理で氷が取れる機構になりました。
モデル3では寒冷地などで太い方をグーパンチして無理やり氷を取るしかありませんでしたが、逆方向にも押し込めるようになったことで改善されました。
自動防眩ミラーが無くなった
サイドミラーの自動防眩機能が削除されました。
この機能はモデル3オーナーの中でも賛否両論あります。若干ブルーがかることで眩しさは軽減されますが夜間見え難くなり「自動」なのでオフにする事も出来きません。
モデルYは車高が高くなってますし、搭載には至らなかったのかも知れませんね。
サンバイザーの止め具が磁石
画像:Tesla Raj
モデル3では挟み込むタイプのクリップ式でしたが、モデルYでは磁石が用いられています。
クリップ式では台座ごともげてしまう不具合が発生していたので、磁気式の方がユーザーフレンドリーですね。
リアの変更点
USB-Cに変更
リア用のUSBポートはタイプCに変更されています。ここのポートは電力の供給のみで使用でき、ダッシュカム用の記録媒体をさしても録画は出来ません。
ちなみにフロントは左側がタイプC、右側がタイプAとなっていて、Qi規格の無接点充電器が標準で搭載されています。
リクライニング
動画9:39〜
リアシートのリクライニングが可能になりました。
背中部分に体重をかけた状態でシートを畳むボタンを押すと無段階でリクライニングします。運転席側のシートと真ん中のシートは連動しているので注意して倒す必要があります。助手席側は単独でリクライニング可能。(いずれも左ハンドル時)
スモークガラス
画像:reddit SilverSmith
運転席のガラスと比べると分かりますが、リアガラスが最初からスモークガラスになっています。
ドアの形状
ハンドル付近からホイールハウスまで垂直に落ちる形状に変更されています。
開口部が広くなっていて3列目への乗り込みのしやすさをしっかり考慮しているようです。
リアシートが40:20:40の分割可倒式に
これにより真ん中だけ倒して長尺ものを入れられる様になり、収納はモデルY圧勝。トランクの左手にシートを倒すレバーがついていて、簡単に倒すことができます。
ただし、中心のシートを固定する金具が赤丸の場所についているため、運転席側のシート(左ハンドル時)だけを倒す事は出来ません。
リアシート用の手動ドアリリース
モデルYの電力が完全になくなった時や何らかのトラブルでボタンによるリリースが効かなくなった時に使用します。モデル3ではフロントシートのみこの機構が備わっていましたがリアシートにはありませんでした。
※手動ドアリリースは、電源が供給されていない状況でのみ使用するように設計されています。 電源が供給されている場合は常に内部ドアハンドルの上部にあるボタンを使用してください。
トランク
電動リアゲート
700~800万円のSUVですから、当然のように電動リアゲートを装備してきました。開く高さをメモリーする事が出来てかなり羨ましい装備の一つ。
モデル3でも社外製の電動ダンパーを取り付ける事が出来ますが、モデルYは純正ですから閉じるボタンを押した時車内のスピーカーから「ポッ」っというオリジナルの効果音が再生されます。この音はモデルXのファルコンウィングを閉じる時の音と同じなのでテンションが上がりますね。
↓1:38から音が聞けます。
12Vシガーソケット
トランクルーム左側に12Vシガーソケットが追加!センターコンソールの分と合わせて2つのソケットが備わりました。
2段に分かれたサブトランク
画像:reddit SilverSmith
5人乗りモデルYのサブトランクは奥と手前の2つに分かれています。奥のサブトランクはちょっとした小物を入れておくのにちょうど良さそうですね。手前のサブトランクもモデル3と比べると確実に深さがあり、収納力がかなり強化されています。
右側のサイドポケットもモデルYでは収納スペースとして活かされています。モデル3では右のポケットにアンプとウーハーが収まっていて収納として使う事が出来ないスペースです。
ガラスルーフ
モデルYではセンターの梁がない為、後席からの眺めは最高。
後席用の照明とコートフックは一体型になっています。
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