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テスラ2019年Q3の発表について

日本時間10月24日、テスラは2019年7月〜9月における決算報告を行いました。

モデルS、3、Xのデリバリー台数、上海ギガファクトリーの進捗状況、ヨーロッパギガファクトリーについてなどなどいくつかのアップデートがありましたので、日本語でお届けします!

デリバリー台数

  Model S,X Model 3
2017年Q1 25,051  
2017年Q2 22,026  
2017年Q3 25,915 222
2017年Q4 28,425 1,542
2018年Q1 21,815 8,182
2018年Q2 22,319 18,449
2018年Q3 27,710 56,065
2018年Q4 27,607 63,359
2019年Q1 12,091 50,928
2019年Q2 17,722 77,634
2019年Q3 17,483 79,703

モデル3のデリバリーは2069台の増加。

モデルS、Xのデリバリーは239台の減少となりました。

これは工場稼働率の限界に近い数値となっており、現在生産可能なモデル3とほぼ同数の車両を顧客に提供出来たとしています。

 

収益

出典:Tesla IR

Q3はなんとか黒字。

営業経費(サービス費用含む)が1088百万ドル→930百万ドルと大幅に減少しているのが気になります。

2018年のQ3と比べて全体のデリバリー台数は大幅に増えていますが、利益率は減少。

要因はモデルS、Xのデリバリー台数が大幅に減少していることが挙げられます。

2018年Q3
モデルS、Xのデリバリー台数 27710台
2019年Q3
モデルS、Xのデリバリー台数 17483台

サービスネットワーク

  スーパーチャージャー モバイルサービスカー
2018年Q3 1,352 373
2018年Q4 1,421 411
2019年Q1 1,490 550
2019年Q2 1,587 651
2019年Q3 1,653 719
 
サービスネットワークは第3四半期も拡大を続けています。
待ち時間の短縮とサービスエクスペリエンスの向上が最優先事項としており、Q3に11の新しいサービスセンターを開設。68のモバイルサービス車両を追加しました。

ギガファクトリー

生産キャパシティ  
フリーモント モデルS,X 90,000台 稼働中
  モデル3 350,000台 稼働中
  モデルY 建設中
上海 モデル3 150,000台 まもなく稼働
  モデルY 検討中
ヨーロッパ モデル3 検討中
  モデルY 検討中
アメリカ テスラセミ 検討中
  ロードスター 検討中
  ピックアップトラック 検討中

フリーモント

モデルY生産機器の設置は、順調に進行中とのこと。
上海ギガファクトリーの工場設計から得られた効率から容量の単位あたりの設備投資額は、モデル3の投資に比べて約50%低いと予測されています。
 

最初、ロボット投資しすぎたからね。
だからかなり無駄が省けるのでしょう。

上海

2018年 世界におけるプレミアムセダン販売台数

画像:Tesla IR

すでに車体の生産から塗装まで出来るようになっています。
すでに中国政府から車両の製造許可を得ており、年間15万台の製造キャパシティを持ちます。
 
上の図を見るとわかる通り、中国はプレミアムセダンがもっとも多く売れる市場。
モデル3は内燃機関のプレミアムセダンとほぼ同じ価格を実現しており、今後現地で生産することによって今までより14%ほど価格を安くする見込みです。

ヨーロッパ

ギガファクトリー建設予定地選定の最終段階に入っています。

ここではモデル3とモデルYの両方を生産する予定。

2021年中に稼働開始させる予定。

オートパイロット

テスラは9月にスマートサモンをリリース。
スマートサモンはリリースから1ヶ月間で100万回使用され、それらのデータを元に次のアップデートでさらなる改善が予定されています。
 

事故率がさらに低下

2019年7〜9月の間、オートパイロット使用中による事故は698.5万kmに1件
2019年4〜6月は523.2万kmに1件だったので大幅に事故率が減少しています。
 
さらにNHTSAのデータによる一般的な事故は80.4万kmに1件
 
今回発表されたテスラの事故データはオートパイロット作動中の物。
NHTSAのデータは全部混ざっているデータなので一概には比べられません。
 
少なくとも他メーカーの5分の1程度の事故件数であることが以前発表されています。
詳細は下記記事をご覧あれ。
 

車両ソフトウェア

9月に最も重要な車両ソフトウェアV10をリリース。
 
YouTube、Netflix、Hulu、ビデオチュートリアル、Spotify、Caraoke(車内カラオケ)、新しいゲーム、その他改良が施されました。
 
テスラのソフトウェアは自動車業界を圧倒的にリードしており、次の時代の重要な基盤を築いています。
 

航続距離

 
モデル3 SR+
384km → 400km
 
アップデートによってエネルギー使用効率を高め、航続距離がさらに伸びました。
 
今後すべてのモデル3の航続距離が5%改善されモデルS、Xで3%の改善が予定されています。
 
この図を見るとわかる通り、現在テスラが販売している最も航続距離が短いモデル3SR+は、他メーカーが生産する最も航続距離が長い車両と同等です。
 

まとめ

過去最高のデリバリー台数を記録
なんとか黒字
上海ギガファクトリー稼働させ、フリーモントでモデルY生産すれば利益率は改善されそう

コメント

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