TNGAベースでEVを開発するトヨタに未来はあるか?

こんにちはテスカスです!

中国専売のEV発表

トヨタは昨年からの宣言通り、世界戦略車CH-Rをベースとした100%電気自動車を発表しました。

EV派としてはとっても喜ばしいニュースなのですが、「トヨタはやっぱり本気じゃない」という事が分かる結果となりました。

早い話が

『NEV規制による罰則やクレジット購入による被害を最低限にするため、勢いのあるコンパクトSUVをEVにして売ってしまおう』

という魂胆が見え見えな訳です。

NEV規制とは

対象
年間の生産、輸入台数が3万台以上の完成車メーカー


内容
内燃機関車の生産、輸入台数に対して2019年に10%、2020年には12%相当のNEV(ニューエネルギー車)を販売しなければならない。販売台数に応じてクレジットを獲得

罰則
新たな内燃機関車両の製造or輸入不許可。あるいは達成した他メーカーからクレジットを買い取る。

クレジット計算方法

EV 1台につき
0.012×航続距離(100km以上)+0.8
航続距離が350kmあれば5クレジットに到達

PHV
1台につき
2クレジット

FCV 1台につき
0.16×燃料電池システムの定格出力(kW)

※いずれの車種も最大5クレジット

 
この規制に対応するには既存のプラットフォームをベースに販売せざるを得なかったのでしょうか。実際はおそらくそんなことはなく、TNGAの投資金を回収したかっただけとしか思えません。
 
事実、VWはEV専用のプラットフォームを開発し、他メーカーに販売する体制まで整えようとしています。
 
ハイブリッド車をベースに設計されたプラットフォームでEV専用設計されたプラットフォームを超える事ができるでしょうか??NEV規制においては販売台数がモノを言うので安く仕上がれば売れるだろうと言う魂胆なんでしょうが。。。
 

バッテリースペースがすごく狭い事が見て分かるかと思います。コンパクトSUVを選んだ理由の1つに「高さを稼げる」というのもあったかも知れませんね。




トヨタのノルマ

2018年の中国販売台数が1,474,500台でした。

2019年の販売目標が140万台ですので14万台のEV、PHV、FCVを販売しなければなりません。

今の中国で内燃機関車を買うとナンバープレートが抽選方式となっています。しかしNEVに適合した車は抽選ではなく順番待ち方式なので、待てば必ず発給されます。

今はまだ補助金も出ますし、中国の消費者としてはNEVを買った方がいいわけです。

事実、2019年1〜3月期は2018年同期比で電気自動車の販売台数が118%(13.7万台)増加し、内燃機関車は13%低下(70万台)しています。

中国にはEV専売メーカーが多数あり、超絶レッドオーシャンです。新規参入メーカーはかなりコンセプチュアルな(でも量産モデル)EVを多数販売しています。

トヨタのように従来通りのクルマをEVにしただけで勝てるのでしょうか。。少なくとも自分が消費者だったら、選びません。

中国にはメチャクチャ面白そうなEVたくさんありますからね。

全てEVメーカー、45社!!

トヨタが嫌いなわけではありません。ワクワクするトヨタ製品が見たいだけです。